編者:小澤みゆき
『かわいいウルフ』は、作家ヴァージニア・ウルフを特集したファンブックです。
2019年4月に同人誌として発表され、2021年3月に亜紀書房より書籍化されました。
ヴァージニア・ウルフを囲んだ、盛大なティーパーティーへ、ようこそ!
モダニズム文学の旗手、フェミニスト、レズビアン……文学史の中で燦然と輝くウルフ。でも、その文章の味わいは、ミニマムでかわいい! エッセイ、インタビュー、翻訳、料理再現、まんが……ウルフ翻訳者の片山亜紀さん、西崎憲さん、文学研究者の小川公代さん、作家の水原涼さん、 そして韓国から『私たちにはことばが必要だ』(タバブックス)の著者イ・ミンギョンさんら、多くの方もお招きして、盛りだくさんのファンブックが完成しました。 同人誌版からのリニューアル完全版にして、文芸エンターテインメント決定版!
2年前、同人誌をつくりました。技術も文章力も何もありませんでしたが、熱意だけをたよりに、
ヴァージニア・ウルフの魅力を伝えたいという一心で、せいいっぱいつくりました。
その本は、とてもうれしいことに、たくさんの方に目に触れ、愛していただきました。
もっとたくさんの読者に届けたい、と思案していたところ、このたび書籍化の運びとなりました。
パワーアップして、すばらしい本が完成しました。
ちなみに2021年3月は、ウルフ没後からちょうど80年となります。
ウルフを通して文芸の愉しさにふれる/再確認する、そのきっかけに本書がなったら、編者としてこのうえないしあわせです。
ウルフを知っているひとも、そうでないひとも。文芸を愛するすべてのひとに届きますように。
小澤みゆき
Coming soon
小澤みゆき (おざわ・みゆき)
1988年生まれ。会社員。2016年より同人活動をはじめる。2019年に同人誌版の「かわいいウルフ」を発表。2020年には出版プロジェクト「海響舎」を立ち上げ、文芸同人誌「海響一号 大恋愛」を刊行。 ほか、「新潮」「文學界」「しししし」「〈Rhetorica#03〉」といった雑誌にエッセイ/書評/コラム等を執筆している。